先日のレギュラーの会でラジオ英会話のテキストの「話したくなる英会話文法」の中から「現在形」を学びました。
特に、過去形で言ってしまいそうな場面、未来形で言ってしまいそうな場面を取り上げ、「う~ん、なるほど」と、いちおう理解したつもりにはなりましたが、「時制」というのはほんとに厄介で難しいけどちゃんと勉強するといいよね、という話題にもなりました。
そして、そこから発展して「過去形と現在完了形」をどう使い分けるか、という話題にもなりました。
以前に私が「入門ビジネス英語」のテキストの付録ページにあった「コミュニケーションのための現代英文法」というコーナーで過去形と現在完了形のどちらを使うか?ということの解説が書いてあったのを思い出し、早速、その内容を探し出してみました。
余談ですが、NHKの語学講座をやっていらっしゃる方であれば「増え続けるテキストをどうするか?」という問題にぶち当たることがありませんか? 収納スペースに収まりきらない本や雑誌は処分するしかないですよね~。私もむか~しのテキストは完全に捨てていますが、幸い、近年は電子版のテキストを愛用しているため、デバイスの容量が許す限りテキストを保存できるようになりました。
そんなわけで、その時のテキストも無事に保存されておりましたので、早速あらためて読んでみました。
以下、読んだ内容からのまとめです。
まず、過去形と現在完了形の基本的な違いは、
過去形:現在の状況には関係なく、単に過去の行為や状態を言う
現在完了形:過去の行為・状態が現在も続いていることを言う
例えば、
I caught a cold.
I have caught a cold.
上は過去形、下は現在完了形ですが、両方とも日本語にすると「風邪をひいた」となります。
英語の過去形が意味する内容は、現在も風邪をひいている状態が続いているのか、回復しているのか、それはどっちでも関係ないのです。単に過去に風邪をひいた、という事実を言っています。
それに対して、現在完了形の方は、過去に風邪をひいてしまい、それが現在も続いている状態を言います。
もうひとつ例をあげると、
I fell in love.
I have fallen in love.
両方とも意味は「恋に落ちた」ですが、上の過去形は単に過去に恋に落ちたことを言っていて、現在はその相手への感情が続いているか続いていないかは関係ないのです。
それに対し、下の現在完了形の方は、恋に落ちて、今でもその相手に恋をしている状態が続いています。
さてさて、その違いがハッキリしないものもあります。例をあげてみますと、
I finished the work./ I have finished work.
「仕事を終えた」という意味ですが、いったん終えた仕事は過去でも現在完了でも、終えた状態に変わりはありません。
その他にもいくつか例をあげてみます。
I already did it. / I have already done it. 「それは既に済ませた」
I read that article. / I have read that article. 「その記事は読んだ」
いったん済ませた、読んだ、ということは、その時も現在も変わりないですよね。
これらのような「完了したこと」を表す場合、特にアメリカ英語では現在完了形よりも過去形を使うことが多いんだそうです。イギリス英語ではまだ現在完了形を使うことも多いようですが、
だんだん変わってきているとか。言葉は変化するもの、なんだそうです。
以上、ほんの一部でしたが、昔のテキストから英文法を復習してみました
2017年より、終了レポートはトピックごとに書かせていただくことにいたしました
コメント
丁寧な捕捉ありがとうございます。