昨日のサークルで”Kindle”の話題がのぼっていましたが、
Kindle=燃え立たせる、火をつける、かき立てる
今日は最近読んだ”kindle”な1冊の本をご紹介したいと思います。
私の甥が高校の英語の授業で使うということで、調べてみたところ
”Over 5 million people have read the #1 New York Times bestseller ”
評判もすごくよく、児童書なので、
英語も平易な英語で書かれており英語初級者の私でも
読み進めることができました。
何故高校の授業に児童書が採用されたのかを考えると
この本の中にはいじめの問題も含まれており、
主人公だけでなく周りの友達もそれぞれ成長していく様が描かれています。
主人公の少年は生まれつき顔にとてもひどい障害があり
何度も手術を繰り返し 学校には一度も行ったことがありません。
母親が自宅で教えていましたが、彼が成長するにつれ
母親は自宅だけでの学習に限界を感じ
普通の学校に入れることを決意するところから物語ははじまります。
とても重い設定であり、
周囲からいつも奇異な目で見られ続けてきた少年が
いかに辛く悲しい思いをしているか
またその家族である姉の弟への愛は紛れもない愛だけれど
両親はどうしても弟にかかりきりなって、
寂しい思いを抱えていたりもします。
進学した学校では新しいお友達に
弟の事を知られたくない複雑な心情が姉の視点からも描かれています。
姉だけでなく、主人公の友達、姉の友達、
様々な視点から物語が語られることによって物語に深みを与えていると思います。
児童書ですが、大人が読んでも感動し、涙するとても素晴らしい本です。
読みやすい英語で、ストーリーにいつのまにか引き込まれ
自然に涙する自分がいます。
主人公の少年が辛い境遇にありながらも、
自分自身を常に客観視し、時には自分をウィットに富んだ表現で表したりユーモアがあり
賢く、いじめていた少年たちもいつしか彼を好きになり守るようになったりと
主人公も学校に行き人にかかわることにより大きく成長しますが
彼を取り巻く子供たちもまた大きく成長する様子と、
そんな子供たちを深い洞察力を持って見守り導く教師たち。
物語のラストでは思わず嬉しく涙する心温まる感動の物語でした。
この物語の一番大きなポイントは主人公の少年はいじめられたり
悲しい思いもたくさん味わいもしますが、
彼は両親、祖母、親戚、姉と彼を本当に心から愛する人々に囲まれて育ちます。
障害があってもまっすぐにひがむことなくユーモアのあるゲームとスターウォーズが大好きな
少し甘えん坊で時々わがままだったりする普通の男の子に育ったのだと思います。
紹介したい素敵な英文はたくさんありますが
ここでは少しだけとても印象に残った文章を紹介します。
When given the choice between being right or being kind, choose kind.
Kind words do not cost much. Yet they accomplish much.
If every single person in this room made it a rule that
wherever you are, whenever you can, youwill try to act a little kinder than is necessary
the world really would be a better place.
素敵な言葉だと思いませんか?
Jerusha 2017.05.20
コメント
Kindleを愛用している者として早速アマゾンで検索してみました。
Children’s Bookにいろんなカテゴリーがあって、その中の多くで売れ筋ランキングのトップあるいは上位にありました。
ほんとに良い本なんですね~
児童書とはいえ、それなりの量があると思うのですが、日本語でさえ読むのが苦手な私にとって本を1冊読み切るのってなかなか大変なことなのですが、Jerushaさん全部読まれたなんてすごい!
せめてKindleのページに書いてあった内容の紹介とレビューを英語で読んでみましたが、率直に深い~と感じました。
翻訳も「ワンダー」で出ているようですね。