テーマトークから ― 「花粉症」Hay fever

季節の風物詩・・などと言ったら苦しんでいる人に失礼なのですが、「花粉症」関するトピックです。

そもそも「花粉症」とは何か?・・幸い自分自身は今のところ悩まされていないので日本語でさえも満足に説明できないことに気づき、検索して学びました。そして、「花粉症」とは、戦後の復興期に資材調達のために植えたたくさんのスギやヒノキなどの木が20年、30年たって成長し、大量の花粉を発生させるようになったので、それまで存在さえ知られていなかった「花粉症」が認知されるようになった、それで「現代病」と呼ばれているということも知りました。そうだったのか!・・まるで池上さんに説明してもらったように深く納得してしまいました。

英語ではhay feverといいます。hayとは「干し草」「枯草」のことで、hay feverとは「枯草熱」というそうです。え、花粉じゃないの?

そこで今度は「枯草熱」で検索したところ、「花粉症の始まりはイギリスの枯草熱」という記事を見つけました。要約すると、イギリスの農民が牧草を刈り取って乾燥させる(これが「枯草」とか「干し草」という意味のhayなんですね)時に、人々はくしゃみや鼻水や涙が止まらなくなり、熱っぽくなるんでhay fever と呼ばれるようになり、その後、その原因が花粉であることがわかり、「枯草熱」は「花粉症」と呼ばれるようになったそうです。

「花粉症」と呼ばれるようになった・・・と言っても、英語では hay fever のままなのに。呼ばれるようになったのは日本語だけの問題なのだろうか??わからなくなってきました。

「花粉症」という英語もちゃんとあります。「花粉」はpollen、「花粉症」はpollen allergy とか pollen disease とか pollen illness とか辞書には書いてあります。でもあまり聞いたことはありません。私の同僚のネイティブも皆 hay fever と言います。大量のスギ (cedar) やヒノキ (cypress) の花粉は日本ならではのことで、英語圏の文化では牧草を乾燥させる時に起こる症状のほうがイメージが強いのでしょうかね?

さて、今回のサークルでは、観光案内所にお勤めされている、日本文化を英語で語ることがとっても上手なHさんがご参加くださったので、とても充実したディスカッションができたのですが、まさにそのご本人が「花粉症」に苦しめられている方だったので、有り難いことに(?)いろいろリアルにお話しできました

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