11月8日(土)のレギュラーの会では2つめのトピックとして、What’s wrong with Engish education in Japan?という記事を読んで、日本の英語教育についても語り合いました。
今の小学校では5年生から英語が必須科目になっているらしく、それを今後は3年生にまで下げようとしているのだとか。
中学生から英語を勉強しても全然英語が話せるようにならない、それなら小学生から始めさせよう、2020年の東京オリンピックが決まって、日本人ももっと英語が必要だ、ということのようですが、果たしてそれだけで本当に英語教育は改善するのか?と、この記事は問いかけています。
たしかに、中学生からやってても、話せるようになるための授業はしていないから、話せるようになるわけない。受験のための文法や読解が中心だし、英語の先生も実は話せるとは限らない。
この日の参加者の中で「友人が子供に、幼児のころから英語の英才教育を受けさせている」という人がいました。私の友人にもいますが、それもまたどうなんだろう~という意見がありました。子供はまず日本語をしっかり身に着けさせるべきで、日本語が中途半端な大人が増えたら困る。それもたしかにその通りかもですよね。
でもアジアやヨーロッパのように、母国語のほかに英語が公用語になっている国など、きっと子供の頃から2か国語とか3か国語とか学ぶんですよね。世界中にはいわゆる非ネイティブの英語を話す人はいっぱいいて、それは子供のころから普通に生活の中に英語があったのでしょう。
日本はそういう社会じゃないから、基本は日本語だけで生活できる国だし、「美しい日本語」「正しい日本語」ということを重んじるような文化もあるし、外国語を身に着けようと思ったら特別なことをしなきゃできない。ふつう言葉って生活の中で覚えていくものですから、普段の生活の中で使っていない言葉はカンタンには身に付きません。
それでも、小学生から学び始めるというのは、やらないよりは良いかと思います。それも受験英語ではなく、コミュニケーションのための英語を、できればネイティブの先生から学ぶべきだと思います。
アメリカ留学の経験をお持ちの参加者の方が、アメリカの大学ではプレゼンテーションを学ぶクラスがあって、ある一つの問題について「賛成派」と「反対派」の人がそれぞれ自分の意見を述べて、どちらがより良い意見かという結論を全員で出す、みたいなことをやったそうです。いわゆるdebateとかdisuussionとかpublic speakingというようなことは、やっと最近、日本の学校でも教えられるようになってきたようですね。
当サークルも、「英語のおしゃべり」という気軽な要素を持ちつつ、こうやっていろんな世の中の出来事を題材にして英語によるディスカッションの時間も持ってみることによって、非常に充実した勉強会になっています。
それはそうと、英語ネイティブの人々は、これまた外国語ができる人ってあまりいない感じがしますよね。世界中で英語が通じるから、それが当たり前と思っているわけではないと思いますが、もそうだったらちょっとゴーマンだなって思うことがあります。
日本人が英語を学ぶ理由って何?という話になったとき、私が昔、どこかの英会話学校のTVコマーシャルで、外国人から道を聞かれたら答えられますか?っていうようなのがあったのを思い出して、「外国人旅行者に道を教えるために英語を学ぶなんておかしくない!? 旅行するならその人がその国の言葉を話せるように努力すべきじゃない?」みたいに思ったということをお話すると、もう一人の方は、外国人に道を聞かれて英語で答えることができた時は嬉しかった、と言っていらっしゃいました。皆さんはとても素直でいらっしゃいます。私がひねくれているんでしょうかね~
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