2021/4/10 レポート

春たけなわ。
読書は秋だけではありません。
今回は「オススメの本」の紹介を行いました。
以前「ビブリオバトル(=本の紹介合戦)」をしたことがあります。その時は「誰の紹介した本が一番読みたいか」という投票をし、大いに盛り上がりました。
今回は投票はしませんでしたが、読んでみたくなる本がたくさん挙がりました!
それではみんなの「オススメの本」をご紹介しましょう。

①『小さな恋のものがたり』…みつはしちかこ

50年以上のロングセラー。永遠の高校生、チッチとサリーの恋の物語です。45巻まであり、今なお継続中です。

②『悪童日記』…アゴタ・クリストフ

ハンガリー生まれの女性亡命作家の処女作。戦禍を逃れ生き抜いていく双子によるサバイバル日記だそうです。ヨーロッパが舞台ですが、人名・地名・固有名詞は出てこない、という独特のストーリー。

③『トレブリンカ叛乱』…サムエル・ヴィレンベルク

ポーランドのホロコーストの生還者が著者。生々しい内容だけれど、事実を知るのは大切、と思わせる一冊です。

④『京都ぎらい』…井上章一

誰も口にしなかった「洛中の京都至上主義」に異議を唱えた勇気ある本。著者と同じポジションにいる者としては、わかり過ぎるほどわかる内容でした。
雅と言われる都の、“自惚れ” “思い上がり” “醜さ” など、ブラックな面を是非知ってください。

⑤『人生はピクニック』…山崎拓巳

49のヒントからは、作者の「人生を楽しんで!」というメッセージが伝わってくるのだそう。この本で人生が変わったと言いきるメンバーは、息子に著者の名前をつけたほど。前向きになれる本ですね。

⑥『フリーター、家を買う』…有川浩

二宮和也主演でドラマにもなりました。自堕落なフリーター生活を送っていた主人公が成長していく様と、その家族の再生が描かれています。

⑦『ドナウの旅人』…宮本輝

母と年下の恋人、娘とドイツ人彼氏。ドナウの流れに沿って、それぞれの愛と人生の意味を問う…という宮本輝ワールドが展開します。

⑧『キャンディ・キャンディ』…いがらしゆみこ

推薦したメンバーにとってはバイブルなのだとか。少女キャンディが成長していく姿を描いた漫画です。
漫画自体は完結していますが、「ファンフィクション」という、ファンによる続きのストーリーが多数あるそうです。それだけ、ファンにとってはキャンディの “その後” も気になるのでしょう。
キャンディは不滅です!

熱く紹介し合い、とても楽しいひと時でした!きっとみんな、まだまだ紹介したい本があると思います。
英語で紹介することにより、著者の伝えたいことが見えてくる、より深く考える、ということが出来ました。
今後も時々、このテーマをやりたいものです。
さて、どの本から読みましょうか。

by Cassandra

コメント

  1. Nicole より:

    キャンディキャンディの話題から、今『小説キャンディ・キャンディFINAL STORY 』を読んでいます!一気にあの頃に戻ってしまいました。ところで、私はあのシーンが思い出深いです。キャンディがエルロイ大おばさまを喜ばせようとケーキを焼き、ライラックの花でケーキを飾ったのですが、そう、あのケーキを食べてみたくてずっと覚えていました。

    *皆さんが紹介してくれた本はどれも気になりますね!さて次は…!

    • kako88 より:

      キャンディがエルロイ大おば様のために焼いたパイはイライザに奪われてしまったんですよね!
      「イライザが焼いたこの素敵なパイを食べましょう」とか大おば様が言って、イライザの得意気で意地悪そうな顔を見て、私はすごく悔しかったのを覚えています(笑)
      めちゃニッチな話題、うれしい~
      ファイナルストーリーはファンの間ではコミック後のキャンディをとりまく状況も描かれていて、部分的にファンの間では騒然となった話題もあって、そこからファンフィクションがどんどん創作されていったようです。おもしろいですね~
      つい、自分のお気に入りに力が入ってしまいますが、他のみなさんが紹介してくださった本もどれも興味深いです。